【ドライバーのチーピンが止まらない人へ】クラブで直せる?現役店長がいつもの接客通りに解説

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「ドライバーのチーピンが止まらないんです……」

店頭でもよくいただく相談です。

左へのミスが一度出ると、怖いですよね。

左を嫌がると今度は右へスライス。

右も左も怖くなって、ドライバーを思い切って振れなくなってしまいます。

では、チーピンはクラブで直せるのでしょうか?

店長から先に結論

私は、

チーピンはクラブで改善できるケースが多い

と考えています。

実際に店頭でも、クラブを変えることでチーピンがかなり改善したお客様がいます。

ただし、ここが重要です。

すべてのチーピンをクラブで直せるわけではありません。

チーピンが出る原因によって、

「これはクラブで改善できそう」

「これはスイングの影響が大きそう」

と判断が変わります。

なので店頭で、

「チーピンが出るんです」

と言われても、いきなりおすすめのドライバーを持ってくることはありません。

まず、

どんなチーピンが出ていますか?

ここから確認します。

今回は、私が普段店頭でやっているチーピンのフィッティングを、そのまま記事にしてみます。

TrackManがなくてもある程度確認できる方法なので、練習場でも試してみてください。


まず10球打って、自分のチーピンを確認してください

まずは普段通りドライバーを打ってみてください。

できれば10球くらい。

ナイスショットだけを見る必要はありません。

むしろ今回見たいのは、

ミスしたときにボールがどこへ行くか?

です。

私が店頭で主に確認しているのは3つです。

① ボールはどちらへ飛び出したか?

左?

真っすぐ?

右?

② そこからどちらへ曲がったか?

左?

真っすぐ?

右?

③ フェースのどこに当たったか?

トゥ側?

真ん中?

ヒール側?

まずはこの3つ。

これだけでも、クラブで改善できそうなチーピンなのか、ある程度の目安を作れます。


なぜチーピンが出る?店長が見る3つのポイント

ここから少しだけ仕組みの話をします。

難しく考えなくて大丈夫です。

ドライバーの球筋を見るとき、私は大きく3つを確認しています。

① フェースアングル

まずフェースの向きです。

インパクトでフェースが左を向いていれば、ボールは左へ出やすくなります。

反対に右を向いていれば、右へ出やすくなります。

もちろん実際の球筋はスイング軌道などとの組み合わせで決まりますが、

「出球を見る」

というのは非常に重要です。

店頭ならTrackManでフェースアングルを確認できます。

でも、この記事を読んでいる方のほとんどはTrackManを持っていませんよね。

なので、まずは実際の出球を見てください。

10球打って、

左へ飛び出す球が多いのか?

右へ飛び出す球が多いのか?

そしてもう一つ。

自分が一番困っている逆球はどちらなのか?

ここを確認します。


② スイング軌道

次に見るのが、クラブがどちらから入ってきているかです。

いわゆる、

インサイドアウト

アウトサイドイン

ですね。

これもTrackManがあればクラブパスとして確認できます。

ただ、なくても球筋からある程度推測できます。

例えば、

真っすぐ、もしくは右へ飛び出してから急激に左へ曲がる。

こういうチーピンなら、インサイドからクラブが入っている可能性を考えます。

一方で、

左へ飛び出して、さらに左へ曲がる。

こういうケースでは、アウトサイドイン軌道も疑います。

あくまで簡易的な判断ですが、ここはクラブ選びを考えるうえで重要です。

なぜなら私は、

スイング軌道そのものをクラブだけで大きく変えるのは難しい

と考えているからです。


③ フェースのどこに当たっているか

最後が打点です。

ドライバーは、フェースのどこに当たったかでも球筋が変わります。

特にチーピンで確認したいのが、

トゥ側のヒット。

ドライバーではトゥ側に当たることで、ギア効果によって左へ曲がる方向の回転が強くなることがあります。

反対にヒール側では、右へ曲がる方向へ影響することがあります。

なので、

「俺はフェースを返しすぎているんだ!」

と決めつける前に、

フェースのどこに当たっているか

も確認してみてください。

打点シールやインパクトスプレーを使えば分かりやすいです。


では、どのチーピンならクラブで改善できる?

ここからが、普段の接客で一番大事なところです。

先ほどの3つのうち、私がクラブで改善を狙いやすいと考えているのが、

①フェースの向き

そして、

③打点による曲がり

です。

反対に、

②スイング軌道

が極端な場合は、クラブだけで完全に直そうとしない方がいいと考えています。

ここから自分の球筋に当てはめてみてください。


【タイプ1】真っすぐ・右へ出てから左へチーピンする

まず、

真っすぐ、もしくは右へ出る。

そこから左へ急激に曲がるタイプ。

このタイプなら、私はクラブで改善できる可能性を考えます。

特に、

「普通に打てば問題ないのに、強く振ったときだけ急激に左へ行く」

という人。

店頭でも見かけます。

この場合はヘッドだけでなく、シャフトも確認します。

左が怖いからといって、単純に一番硬いシャフトを選べばいいわけではありません。

私が実際のフィッティングで候補にするシャフトの一つが、

24 VENTUS BLUEです。

ある程度しっかりしたシャフトですが、私はBLACKほど極端にハードな方向へ振りすぎず、左への大きなミスを抑えたい人に試してもらうことがあります。

ただし、24 VENTUS BLUEが全員に合うわけではありません。

スイングテンポなどによっては、別のシャフトを選びます。

このあたりは別記事で詳しく解説します。

【今後掲載予定:24 VENTUS BLUEは難しい?初代・BLACKとの違いと合う人を現役店長が解説】


【タイプ2】左へ出て、そのまま左へ曲がる

次が、

左へ出て、さらに左へ曲がるチーピン。

このタイプは少し難しくなります。

店頭ではアウトサイドイン軌道になっているケースも見ます。

そしてこういう方は、

チーピンとスライスの両方に悩んでいる

ことも少なくありません。

普段はフェードやスライス。

ところがフェースが強く閉じたときだけ、突然左へチーピン。

これが本当に怖い。

ただ、スイング軌道そのものの影響が大きい場合、私はクラブだけでチーピンを完全に消そうとはしません。

むしろ、

普段一番困っている球は何なのか?

をもう一度聞きます。

例えば、

「10球打ったら7球はスライス。チーピンは2球くらい」

なのであれば、私はスライス対策を優先することがあります。

チーピンだけを怖がって極端につかまらないクラブにすると、普段のスライスがさらに大きくなる可能性があるからです。

逆に、

「スライスは別に構わない。とにかく左のOBだけ絶対に減らしたい」

という希望なら話は変わります。

その場合は左へのミスを抑えることを優先して、ヘッドとシャフトを選びます。

同じチーピンでも、お客様が何に一番困っているかで答えは変わります。


左へ出るならLSヘッドを試すのが基本。でも例外があります

ではヘッドはどうするのか?

左へのミスが強い方なら、私はまずLS系のつかまりを抑えたヘッドを候補にします。

これは比較的分かりやすい考え方です。

フェースが左を向きすぎる。

左へのミスが怖い。

だったら、つかまりを抑えたヘッドを試してみる。

実際、これで改善する方もいます。

ただし。

ここに大きな落とし穴があります。

すでにLS系のヘッドを使っているのに、チーピンが止まらない人です。

こういう方に、さらに

「もっとつかまらないヘッド!」

「もっと硬いシャフト!」

とするのは、私は一度考えます。

なぜなら店頭では、

あえて世間的には「やさしい」「つかまりやすい」と言われるような大きなヘッドを打ってもらったら、逆に左へのミスが減った

というケースがあるからです。

「つかまらないクラブなのにチーピンする」

という方は、一度逆方向のクラブも試してみる価値があります。

この理由と実際のフィッティング事例については、次の記事で詳しく書きます。

【今後掲載予定:チーピン対策の落とし穴|「つかまらないヘッド+硬いシャフト」で左が強くなる人もいます】


【タイプ3】トゥヒットからチーピンしている

次は打点です。

チーピンが出たとき、

一度フェースを見てみてください。

トゥ側ばかりに当たっていませんか?

この場合は、ヘッドの慣性モーメントもクラブ選びのポイントになります。

慣性モーメントとは、簡単に言えば、

ミスヒットしたときのヘッドのブレにくさ

です。

今使っているドライバーが10年くらい前のモデルなら、私は一度最近の高慣性モーメント系ドライバーを試してみることをおすすめします。

店頭なら、

PINGやTaylorMadeなどの大型で慣性モーメントを高めたモデル

も候補にします。

ただし、ここでも全員に高慣性モーメントが正解とは限りません。

特にスイング軌道やフェースの使い方によっては、別のヘッドの方が結果が良くなる人もいます。


インサイドから入りすぎる人には別のヘッドを試すこともある

反対に、インサイドから入る傾向が強く、

右や真っすぐから急激に左へ曲がる

ような人。

こういう方には、私はTitleistやPRGRなども候補にしてフィッティングします。

ここで大切なのは、

メーカー名だけで決めないこと。

実際に打って、

フェースの向きはどうなったのか。

打点はどうなったのか。

一番嫌なチーピンはどうなったのか。

そこを見ます。

実際に店頭では、

クラブパスがインサイドアウト約+2°。

チーピン時のフェースアングルが約-8°。

というお客様がいました。

元々はスライサーだった方です。

それがいつの間にかフック持ちになり、チーピンに悩むようになっていました。

そこで試してもらったのが、

PRGR RS DUO+24 VENTUS BLUE 6S。

この組み合わせでは、フェースアングルが約-2°まで安定しました。

購入後にお話を聞くと、コースで力んだときには今でもフック系の球は出るそうです。

でも、

OBはかなり改善した。

そして、

「買ってよかった」

と言っていただきました。

私はこの結果がすごく大事だと思っています。


チーピンが1球も出ないクラブを探しているわけではありません

先ほどのお客様も、

クラブを変えたらフックが完全になくなったわけではありません。

力めばフックする。

それでもいいんです。

私がフィッティングで目指しているのは、

完璧な球しか出ないクラブではありません。

そんなクラブはありません。

それより、

一番困っているミスをどこまで小さくできるか。

以前ならOBだった。

それがラフに残る。

次の一打が打てる。

18ホールで考えれば、ものすごく大きな違いです。


店長の結論|まず「どこへ出て、どこへ曲がるか」を見てください

チーピンに悩んでいる方。

いきなりクラブを買い替えなくて大丈夫です。

まず練習場で10球打ってみてください。

見るのは3つだけです。

①どこへ飛び出した?

②そこからどちらへ曲がった?

③フェースのどこに当たった?

真っすぐ・右へ出てから左へ大きく曲がるなら、私はクラブで改善できる可能性を考えます。

左へ出て左へ曲がり、普段はスライスにも悩んでいるなら、スイング軌道の影響も考えます。

トゥヒットが多いなら、最近の高慣性モーメント系ドライバーを試してみる価値もあります。

そしてもう一つ。

すでにつかまりにくいLS系+硬いシャフトを使っているのにチーピンする人。

「もっとハードにすればいい」

と決めつけないでください。

逆のクラブを打った方が、左へのミスが減る人も実際にいます。

ここは次の記事で、実際のフィッティング事例を使って詳しくお話しします。


店長のひとこと

この記事は、私が普段店頭でチーピンに悩むお客様にしている話を、できるだけそのまま記事にしました。

店頭なら、

「チーピンするんです」

という相談から始まって、

球を打ってもらう。

出球を見る。

曲がりを見る。

打点を見る。

必要ならTrackManの数字を見る。

そして一緒に原因を探します。

クラブを売るのはその後です。

クラブで改善できそうなら試してもらう。

難しそうなら、そうお伝えする。

私はそれがフィッティングだと思っています。

この記事を読んだ方も、まずは自分のチーピンがどのタイプなのか確認してみてください。

原因が違えば、選ぶクラブも違います。


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